カタルーニャ独立について
また雨、これが飴なら…大変だ、水で良かったのだろう。
カタルーニャ独立…凄く気になる。
そもそも、地方自治体の選挙でその様な事が可能なのか❓日本なら沖縄や北海道、大阪などの地方が独立する事。
カタルーニャはスペインの自治州の一つ。スペインは17自治州とそれに連なる50の県から成り立つ。自治州という言葉は少数民族や先住民などの住民に対して自治を認めた行政単位という意味を持つ。そもそもカタルーニャは、15世紀になるまで独自の国として成り立ち、カタルーニャ語もスペイン語よりフランス、イタリアに近いとの事。スペイン王国に併合された後、スペインの他地域に比べ虐げられたようで、今回のような独立宣言に繋がった。
スペインは立憲君主制を取る国ではあるが、国の持つ明るい雰囲気とは異なり、つい最近まで独裁国家であった。近現代の中で何度も独裁と王政復古を繰り返している、結構複雑な国。独裁の時期にカタルーニャは目の敵の様に虐げられ、カタルーニャ語の使用禁止など色々あったよう。独自の歴史、文化を持っているという誇りある地域に、この様な扱いをしたら、独立心が湧くのは当然。
ヨーロッパは多くの大国からなる地域だが、その歴史を紐解くと意外と「国❓」となる国が多い。イタリアも纏まったのは意外と最近、イギリスだって、正確にはイングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドと分かれているし、帝国主義時代の力こそ正義という時代に、競走力をつけるために出来たのかも。
EUという共同体が出来、国の形に疑問が生じたのも一因かも知れない。国境が無くなるということは国が無くなるという事。カタルーニャの様な自治地域にとっては、今、上に頂いている国に属する必要は無いと考えるのは普通なのかもしれない。
しかもカタルーニャは経済的に裕福で、基本的に勤勉な人達が多い模様。スペインでは各自治州で上がった税金は一度国庫に納められ、その後国が各地域に再分配するそうだ。だから、多く取られて、返りが少ないという不満もある模様。
今回の動きは「国」と言うものの在り方を問われるものである。世界のどの地域でも起こり得る動き、スコットランド、チベット、クルド人、ロヒンギャなど、国と民族の関係を新たに問う出来事が増えてきている。国とは何か、民族とは何か…、難しい問題である。
個人の利益を追うか、集団の利益を追うか、今問われている。個人的には、人は一人で生きることは出来ない、時には我慢も必要だと考えるが、妥協点を見出す必要はあると思う。
改めて、国について、各国の自治について
ヨーロッパの成り立ちについて、EUについて、調べたくなった。
雨が飴になるのは嫌だけど、舐めるならやはり飴だなと思った今日。